イベントとかで「必要以上に飛んでは困る」「大きなアンテナが用意できない」という事情つきでデモを行ったり、
会場内とかで気軽な連絡に使用したいときに便利なアンテナを作ってみました。
特にHFで使うことを想定しています。
普通のダミーロードは漏れ電波はありますが(高級なダミーは漏れも無い)、受信がどうにもなりません。
常套手段としては自作ダミーのHOT側にひげを伸ばすことがやられますが、もっとスマートに格好良く出来ないかと考えて作ったのがこれです。
いわゆる「ダミーロードにヒゲ」です。
BNC-Yアダプタの片方にダミーロード、片方に手ごろなアンテナ(ここでは50/144/340の)を接続。
ダミーロードはBNCプラグの中に、100Ω 1/4Wを2個並列に入れてあります。
HFではSWR=ほぼ1:1、50MHz以上ではYアダプタとダミーを外して通常利用します。
黒いアダプタは3dB ATT(π型)です。
3dB ATTを挿入することで、その先に接続する負荷がどうあれ、SWRは1:3以下になります。
高周波回路でマッチングを取るときに良く使う回路です。
SWRは高いのですが、3以下であればパワーを入れなければRIGは大丈夫です。
「ダミーロードにヒゲ」よりも良く聞こえ良く飛びます。とはいえ、通常のQSOは無理です。
50Ω線路に使うπ型アッテネーターの代表的な定数例を示す。