WIRES-Xのセットアップ・運用メモ

このページでは、HRI-200を使用したWIRES-Xノードのセットアップと運用に関するメモ(覚え書き)をまとめています。
今のところ、1200MHzのアナログ無線機でやっていますので、その話が中心になります。

こちらも合わせてご覧いただければ幸いです。

ソフトウエアアップデート

http://www.yaesu.com/jp/wires-x/index.php から会員ログインして、ノードオーナーのページに行くとあります。

  • Ver 1.0.6 (2014/12/26)
    • その他、機能改善および最適化を行いました
      何が変わったのか、いつもの通り非公開のようです。
  • Ver 1.0.5 (2014/11/13)
    • その他、機能改善および最適化を行いました
      何が変わったのか、いつもの通り非公開のようです。
  • Ver 1.0.4 (2014/10/31)
    • その他、機能改善および最適化を行いました
      何が変わったのか、いつもの通り非公開のようです。
      11/2にメンテナンスが行われ、WIRES-X管理サーバが変わった(外部のホスティング)ようです。
  • Ver 1.0.3 (2014/10/17)
    • その他、機能改善および最適化を行いました
      何が変わったのか、いつもの通り非公開のようです。
  • Ver 1.0.2(2014/10/17)
    • その他、機能改善および最適化を行いました
      何が変わったのか、いつもの通り非公開のようです。

ノード運用に対する提言

周波数の設定と混信防止

現在、首都圏では周波数の空きを探すのが難しいくらいにVoIPバンドは混雑しています。
それぞれ、ダブルアクセスにならないように周波数を工夫したり、TSQやデジタルスケルチを併用していますが完全ではありません。
特に周波数設定は敏感で、隣接周波数に強力な局があると抑圧を受けてつぶし合いになります。
近い局同士は周波数を話す工夫が必要です。うちの場合では、狛江の430.94と川崎の430.92が影響し合っています。

C4FMは20KHzセパレーションで

C4FMはD-STARと違って10KHzセパレーションでは使えません。占有帯域幅は12.5KHzあります。
アナログFMは徐々にスーパーナローの10KHzセパレーションが進んでいるようですが完全ではありません。
一部のノード局は混信を避ける理由からか、奇数周波数(例えば430.77)にノードを設置しているようですが、これは避けるべきです。
そもそも20KHzセパレーションで使用すべきC4FMを10KHzセパレーションの奇数周波数に、しかも混雑しているバンドに置くことは、前後の周波数に混信を与える原因になるだけです。
奇数でしか周波数を確保できない場合は諦めてください。空いている1200FMでやりましょう。

ノード運用者の心得

アマチュアですので押しつけは出来ませんが、いつも聴いていたいルームがあるのでしたら、ルーム常時接続機能を設定しましょう。
また、ロールコール等をワッチしているときに、第三者に接続先を変更されたくないときは、その旨アナウンスすできると好都合です。
しかし、これはノードの無線機にマイクを繋いで直接送信しなければならないのでちょっと面倒ですね。
うまくお互い様の精神で運用できればと思います。

第三者のノードを借りてルームに繋ぐ場合

アマチュア精神的には誰に使って貰っても良く、好きなルームにつなぎ替えてもかまわないと考えます。
WIRES-Xのノードコントロールソフトウエアには、常時接続ルームという設定があります。この設定により、接続ルームを切り替えても、使用が終わったらしばらくすると自動的に元のルームに繋ぎ直してくれます。
この設定をしているルームであれば、気にせず繋ぎたいルームに繋いで使っても問題は起きないでしょう。
また、自動接続ルームを設定していないノードに関しては、明示的にどこに繋いでも良いと判断してかまわないと考えます。
いずれにしてもマナーとして、今繋がっているルーム以外に繋いで使った場合は、切断信号(*長押し)を送ってルームから切断してから抜けることを推奨します。

疑問に対する回答

DTMF IDはどれくらいで届く?

3営業日程度でメールで届きます。
週末に申請したところ、水曜日の午後に発行されました。

Windows Xpでも動く?

Windows Xp Pro(32ビット)で動いています。
ドライバ、ソフトウエア、共に問題ありません。 ただし、Xp時代のPCはCPU能力が低く、Pentium4/2.8GHzではCPU負荷が高く厳しさを感じます。

USB接続はHUB経由で使える?

消費電流が100mAを超えているので、バスパワーのUSB HUBを介した接続はできません。実際に動きませんでした。
PC本体のUSBポートまたは、セルフパワー(ACアダプタ併用)のHUBのポートに繋ぎます。
私はセルフパワーのUSB HUBを使用して動作しています。 ※バスパワーのHUBでも、マウスとHRI-200だけなら動く場合があります。

RADIO-1とRADIO-2の意味

HRI-200には無線機を繋ぐ10pin端子が2個有ります。(RADIO-1とRADIO-2)
RADIO-1が通話用無線機を繋ぐ方で、デジタル機・アナログ機関係無しに、こちらに繋ぎます。
RADIO-2はプリセットサーチチャンネルの情報を広報する為のデジタル機を繋ぎます。
デジタル機専用端子ですので、現在はFTM-400D/Hのみ接続可能です。

無線機を繋ぐパターンは?

  1. デジタル機(FTM-400D/H)を1台だけ使用する方法
    RADIO-1に繋ぎます。
    無線機の操作はPCから行う形になり、無線機の操作パネルはロックされます。
    アナログモードで使う場合もFTM-400DはHRI-200モードで起動してください。
    同時にプリセットチャンネルサーチ機能を提供するには、通話用と別のバンドを使って交互受信させます。
    (例:通話が430、プリセットチャンネルサーチが144)
    1台で通話とプリセットチャンネルサーチ機能をやらせると、通話の頭切れが生じます。
  2. デジタル機を2台使用する方法
    RADIO-1に通話用のFTM-400D/Hを、RADIO-2にプリセットチャンネルサーチ情報専用のFTM-400D/Hを繋ぎます。
    周波数はRADIO-1とRADIO-2では別のバンドにします。(抑圧を受けるため同一バンドは無理です)
    前記の頭切れが解消します。
  3. アナログ機を1台使用する方法
    RADIO-1に6pin DATA端子(PACKET端子)があるアナログFM機を繋ぎます。
    WIRES-Xのデジタル機能は使用できませんが、従来型のFMハンディからアクセスできます。
    ノードやルームの指定はWIRES-IIと同じくDTMFで操作します。ただし、数字は5桁になりました。
    アナログ機を通話用にした場合は、たとえFTM-400D/Hが空いていてもそれをプリセットチャンネルサーチ用に繋ぐことはできません。

FT1Dでノード運用はできないの?

できません。現在、デジタル機で繋がる製品はFTM-400D/Hのみです。
ただし、FT1DをアナログFM機として使い、SP/MIC端子に接続するケーブルを作れば可能だと思います。デジタル機の意味はありませんが。

1台のPCで他のソフトと共存できるのか?

UI-View32(APRS)は共存できています。
他のサウンド機能を使ったソフト(MMVARIやMMSSTV)はこれから検証します。

デジタルと比べてアナログは音がこもる

デジタルの音が良いので余計にそう感じるのかもしれません。
ファイル→設定を開き、詳細設定のHRI-200設定を開きます。
送信フィルターと受信フィルターにチェックを入れると、低域がカットされて送受信の音質がすっきるするようです。

HRI-200の設定(音声関係)

HRI-200_config.PNG

  • 受信ディエンファシス【OFF】
    親機→HRI-200の音声に影響します。
    子機側でプリエンファシスされた音声を受けるときにONにします。
    親機・子機の双方で機能させるのが本来の使い方で、S/Nを向上させる物です。
    単純にこの機能をONにすると、ネット側に送出される音声の高域がカットされてコモる感じになります。
  • 受信フィルタ【OFF】
    親機→HRI-200の音声に影響します。
    低域をカットし、明瞭度を上げた堅い音声になるようです。
  • 受信音性SW(SQL連動)【OFF】
    よくわからないので説明は省略
  • マイクブースト(MAMP)【OFF】
    親機→HRI-200の音声に影響します。
    親機の受信レベルが小さい場合にONにすることで感度が上がります。
    ただし、通常のDATA端子(PACKET端子)はレベルが統一されているのでOFFのままが基本です。
    ここをONにすると音量調整スライダーが低い方(10以下)あたりでレベルが合うような感じになりますが、
    この場合はHRI-200の入力が飽和して音声が歪んでネット側に送信されます。
    音量調整スライドバーがをMAX(100)にしてもレベルが全然足りない場合に使います。
  • 送信プリエンファシス【OFF】
    HRI-200→親機の音声に影響します。
    子機がエンファシス対応の場合に有効で、ONにすることでS/Nを改善します。
    単純にONにすると、親機からの送信音声が高域が強調された音質になります。
  • 送信フィルタ【OFF】
    HRI-200→親機の音声に影響します。
    親機の送信音声の低域をカットし、明瞭度を上げた堅い音声になるようです。

FTM-400DをNODEに使ったら発熱が凄い

20W機でも発熱が凄くて、これからの季節が心配。
50W機(FTM-400DH)に使われているファンを後付けできます。
YAESUで「FTM-400Dファンキット」という名称で部品扱いで出してくれます。
取り付けネジ、ファンガード、コネクターも付いているので、ボルトオン出来るようです。

アナウンスを女性の音声合成で出したい

うちのノードは女性アナウンスになっています。
やはり、女性のトーンの方が聞き取りやすいです。
Win7以降は男性の声しかインストールされていませんが、VistaまたはXpのシステムから女性音声のファイルを持ってくることが出来ます。Vistaからwin7にアップデートしたPCで女性音声が選択できたので気がつきました。
Microsoft Anna - English (United State)という選択肢になります。
やりかたはググってください。ファイル群を上書きするだけでOKでした。

トラブルシューティング

突然、音が出なくなった

急に無線機に変調が乗らなくなり、音声が聞こえなくなることがあります。
WIRES-Xソフトを一度終了して、再度立ち上げてください。
これは、WIRES-Xノード運用中に、PCのサウンド関係プロパティをいじると発生します。
他のソフトと共用のPCで動かす場合は注意が必要です。

IC-911Dを親機に、DJ-G7を子機に、アナログ運用がうまくいかない

1200MHzのアナログで運用しようとしてハマりました。
IC-911DはTSQを設定して、DJ-G7にもTSQを設定しました。
既にどこかのroomに繋がっている場合は問題ありませんが、他のroomやnodeに繋ごうと思ってDTMFを打つと問題が生じます。
DJ-G7はTSQ(TONEのみでも)使用中はDTMFをまともに送出できないからです。
最初の1桁目を一瞬送信した直後にTONEが止まってしまうので、親機のスケルチが閉じてしまいます。
DJ-G7初期からの問題で直っていないようです。
これを回避するには、TSQを使わない運用にするか、DJ-G7を使わない事しか回避策はありません。
DJ-G7が唯一の現行1200機種だけに残念でなりません。
★ALINCOで調整していただき、動作するようになりました

リバウンドが起きる(アナログ運用)

ルームに接続中、誰かの送信が終わった直後に自ノードが受信→ちょっと送信→受信という誤動作を起こすことがあります。
これは接続したアナログFM機のスケルチ動作のタイミングに依存する現象です。
この誤動作がルーム接続中に発生すると、WIRES-Xサーバに負荷がかかり音声遅延や途切れが発生しやすくなるようです。
また、FTM-400DをアナログFMモードで繋ぐ場合も同じ問題が起きています。これは、FTM-400DをHRI-200モードで起動することで回避できます。
FTM-400DをアナログFMノードの親機として使用する場合は、必ずHRI-200モード(パネルロック状態)で起動するようにしてください。

アナログノード親機の送信がバタつく

ルームに繋いでいるノード(自ノードでは無い)にアクセスしている局の電波状況が悪く、電波が途切れることがあります。
このとき、同じルームに繋いでいる自ノードのアナログ無線機が送受信を頻繁に繰り返す現象が起きます。相手の途切れに同期してブツブツ切れます。
送信機に過大な負荷を与えるだけでなく、スケルチのザッという音が耳障りできついです。
短時間のPTT途切れはPTT保持するようにしてやると、アナログノードのワッチがとても楽になりました。
これは、HRI-200と親機(6pin)を繋ぐケーブルに短い延長ケーブルを割り込まし、その延長ケーブルのPTT-GNDに47uFのコンデンサを並列接続することで対策できます。
47μFはお役がIC-911Dの場合ですが、この定数で1秒弱のPTT保持が追加されます。アナログレピーターと似た感じになります。
この問題はYAESUに報告済みで(2014/8/11)、ノードコントロールソフトウエアへの適用をお願いしてあります。PTT Delayを追加するだけなので簡単にできるはずです。

ノードPCを変更した場合、ポート解放がうまくいかなくなる場合がある

WIRES-XはUPnPが採用されたため、ほとんどの対応ルータでのポート開放処理が簡単になりました。
しかし、IPアドレス自動取得(DHCP)環境でPCを変更した場合はNATマッピングが変わるため、UPnPで設定されたポート解放情報を一度削除する必要があります。
しかし、全てがうまく削除されない事例を経験しました。
この場合はルータ側の管理画面ででUPnPで設定されたNAT情報の削除を行えば良いのですが、今度は新しいPCでのUPnPがうまく動かずポートが解放されないという状態になりました。
結局の所、WIRES-XノードPCはLAN IPアドレスを固定し、ルータに手動で静的NATを設定するのが一番安定するという結論になりました。従来方式です。
ネットワーク接続も、WiFi?でも大丈夫ですが念のため安定の有線LANで繋いでいます。

動作実績等

デスクトップ, Pentium4/2.8GHz,1GB, WinXp?

動きますが、UI-View32とWether Monitorを同時に動かしているとCPUパワー的にギリギリ。
少し負荷が掛かると音声が途切れたりダダダダになります。
クロックが高くても、シングルコア、シングルスレッドでは厳しい感じ。

VAIOノート TZ、Core2 U7700/1.33GHz, 2GB,SSD, Win7(x86) Ultimate

U7700はデュアルコアでHT無しのCPUです。
さすがにデュアルコアだと余裕を感じます。
★現在使用中のPC環境です。

EeePC901, ATOM Z520/1.33GHz, 2GB, SSD, Win7(x86) HomePremium?

Z520はシングルコアですがHTが効くCPUです。
RAMは2GHzあり、多少の余裕を感じます。
しかしながらATOMですので複数同時にソフトを動かすのは怖い感じ。 WindowsUpdate?のタイミングでPC本体がハングアップすることがあり、安定性に問題があります。

WILLCOM-D4, ATOM Z520/1.33GHz, 1GB, Win7(x86) HomePremium?

Z520はシングルコアですがHTが効くCPUです。
RAMが1GBなのでWIRES-Xノードだけなら安定してちゃんと動きますが、長時間運用には放熱の問題があります。

ここまでのまとめ

  • クロック数だけでは推奨PCかどうかは判断できません。トータルパフォーマンスが重要。
  • Xp時代のPCでも動くことは動く。しかし、占有以外では厳しさを感じる。
  • 旧世代のシングルコア・シングルスレッドでは、WIRES-Xと他のソフトを同時に動かすのは厳しい。
  • ATOMやCore2の時代からなら、それなりに安定して動く。RAMは2GB以上欲しい。
  • 音声の途切れや引っかかり感からすると、ATOMでギリギリな感じ。Core2以上なら余裕を感じる。
  • Core2以上が最低ラインと落ち着いた。

添付ファイル: fileHRI-200_config.PNG 1264件 [詳細]

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Last-modified: 2014-12-27 (土) 15:29:47 (1212d)